はじめてのハイカイ②

××警察に到着すると、警官Aが、丁寧に出迎え保護された状況をこと細かく説明してくれた。

その警官Aの背後で気まずそうに笑うジィ。ひとまず安心していると、どこからともなく警官Bが現れた。

警官B「お父様は、認知症ですか?

結構な大声である。ジィ本人が一番気にしていて、今はとてもナーバスな時期。

本人を前にして「ハイ認知症です」とも答えられず、苦笑でごまかした。

あれこれ書類にサインをし、ジィを連れて警察署を出た途端、水を得た魚のようにしゃべりだすジィ。

ジィ「今日は、みんなやさしかったな。」

私「よかったょ。」