春彼岸・盆・秋彼岸・正月と、1年に4回の恒例行事(お墓参り)。習慣というのは恐ろしいもので、行かないと気持ち悪くて落ち着かない。ということで10日遅れではあるが春彼岸の墓参りへ。
祖父母親戚の墓場が市内3ヶ所にバラけているので墓へ参るのも半日がかり、ちょっとしたイベントである。墓場へ向かう車中ではジィが同じ内容の昔話しを延々と繰り返すのだが、毎度シチュエーションが微妙に違っていたりする。でもそこで、『え?さっきはこう言ってたょね?』なんて言おうものなら最期、烈火の如く怒り出すクソジジィなので、いつも相づちと共に右から左へ受け流している。つか運転しながらジィの話しをまともに聞いていたら、おそらく事故る。
~ そんなこんなで墓場へ到着 ~
地元(田舎)とあって墓場中が御近所さんだらけである。祖父母にお線香をあげてから、そっちこっちのお墓にも手を合わせていると、斜向かいに住んでいたY子さんの墓の前でジィが立ち止まった。
そして・・・
ジィ:『Y子さんに何日か前、そこの畑でバッタリ会ってな。久しぶりにお茶飲んで話したんだょ。』
そのY子さんの墓標には平成22年と刻まれているのに・・・だ。
ジィ:『Y子さんの上の息子は、大学に行ってんだと。』
Y子さんの息子はとうに50歳を過ぎている筈。
ジィ:『Y子さんも歳とっちゃってな~びっくりしたょ。』
私:『いやもう、死んでっから。』
そう突っ込まずにはいられなかった。
そしてまたジィは怒り出す。それを私は受け流す、右から左へ。
そう、ムーディー勝山のように・・・。